もくじ
ドバイは無税でパラダイス?
ドバイ移住をすると、無税という話をよく聞き、移住している人も非常に多いです。
しかし、僕個人的には無税であっても移住をおすすめしません。
この記事ではその理由についてお話をしていきます。
ドバイ移住をおすすめしない理由
法人設立費用が高い
ドバイに移住をするとなっても、個人で移住した場合、日本で納税をしなくてはいけないケースもあります。
ドバイに法人を作ってこその節税になりますので、移住をする方は法人設立はマストだと考えた方がいいでしょう。
では、ドバイの法人設立にはどれぐらいの費用がかかるのか?
これから検証をしていきたいと思います。
初期費用(法人登記料、ビジネスライセンス費用、オフィス賃貸料、ビザ取得費用など) | 円 | 150万-650万 |
維持費用(会社のライセンス費用、オフィス費用、ビザ健康診断保険など) | 円 | 100万-150万 |
決算費用 | 円 | 50-180万 |
代行業者(日本人) | 円 | 200万 |
法人設立と維持費用だけでこれだけの金額がかかります。
仮に記載されている金額の中間費用で計算したとしても、少なくても800万円程度みておいた方がいいかもしれません。
ドバイにはフリーゾーン(外国企業の自国への誘致を狙い、拠点進出に伴う様々な法的・税制面での優遇措置を整備している経済特区のことです。通常、オフショア扱いとされています。)というエリアがあり、よほどの理由がない限り、法人設立の際にこのエリアに法人を作ります。
エリアによっては非常に高額なエリアもあります。
そして、このエリアにある一定規模のオフィスを確保しないといけません。
会社の規模にもよりますが、小規模の会社でも、ライセンスの維持には毎年お金がかかり、100万円-150万円程度見ておいた方がいいでしょう。
また、法人を作る際には2週間程度の滞在も必要です。
少し長く見て3週間として見積もるなどして、この間にも費用がかかることを頭に入れておきましょう。
生活コストが高い
年間560万円、1人暮らしを想定
家賃(管理費・共益費を含む) :17万円程度(ワンルームレベル)
食費:10万円程度(8割自炊)
水道光熱費:2万5千円
通信費:2万円
保険医療費:3万5千円
娯楽交際費:8万5千円
交通費:2万円
雑費:1万円
年間560万円(月:46万5千円)
年間1114万円、家族三人を想定
家賃(管理費・共益費を含む) :25万円程度(ダウンタウンでスタジオタイプ)
食費:15万円程度(8割自炊)
水道光熱費:5万円
通信費:4万円
保険医療費:7万円
娯楽交際費:10万円
交通費:3万円 雑費:3万円
この他:学費などが200-300万円
年間1114万円(月:92万8千円)
正直、最低でも年間1000万円以上の収入がないと厳しい
ドバイには世界中から外国人が移住してきます。
その為、お金持ちが多く、 移住してくる=それなりにお金持ち と考えて間違いありません。
わざわざ、ドバイに移住するのに生活レベルを下げたり、過度の節約をするということは果たして意味があることなのでしょうか?
個人的には、海外に移住してまでそんなことをしなくては生きていけないのであれば、移住の意味が全くないと思ってしまいます。
お金持ちだらけの国ですから、そこで生活レベルを下げたり、過度の節約をする生活をしても、テンションも下がりますし、自分が惨めに思えてしまうと思います。
それがドバイという国なのです。
あなたが十分なお金持ちで、どうしてもドバイが良いというのであれば、問題ありませんが、正直、お金だけ見たら年間1000万円ぐらいの収入では、住み心地、税金面で考えたとしても、移住する意味が全くないと考えていいでしょう。
また、インフレや円安の影響もあり、生活コストは年々上がっておりますので、もし移住したとしても数年後には想定外の生活費に膨れ上がってしまうというケースも考えられますので、その点を踏まえた上で移住の判断が必要です。
その点考えると1人暮らしでも最低ラインで大体年間2000万円ぐらいの想定、1000万円を予備費用で貯蓄できるぐらいの体力があった方がいいと考えます。(ただし、これでも少ないぐらいだと個人的には思います。)
銀行口座の凍結が多い
ドバイでは銀行口座の凍結が多いと有名で、海外からの入金で少しでも怪しいと銀行に疑われるとストップします。
その場合は銀行に指定されて、そのお金がどこからの売上でどのような入金かを調べる為にエビデンス(証明)を要求される場合があります。
しっかりとしたエビデンスを提出したとしても、運が悪いと凍結することもありますので、注意が必要ですし、移住を検討している方は「銀行口座の凍結リスク」をしっかりと理解しておいた方が良いでしょう。
また、ドバイに移住した後、数年住んでから移住先を変える人も非常に多いです。
大体、僕の経験では移住して、2.3年ほどで他の国に再度移住をしている方が多い印象。
ドバイに移住したからといって、ドバイにいつまでも住み続けるということを意味するわけではないのです。
ドバイから他国に移住する際にも、銀行口座の問題は出てきます。
ドバイは基本的には住んでいないと、銀行口座を維持するのが難しいので、ドバイから出国する際に手続きすることになります。
ここからが面倒でドバイは基本的にお金をドバイ国内に入れてしまうと、他国に引き出すのに凄い面倒な手続きをしなくてはいけなくなります。
先日も僕の友人がドバイからタイに移住をしたので、銀行に出金依頼をしたと言っていましたが、1回で応じてもらえず、3回ぐらいドバイに飛んで、手続きをしていました。
日本ではこのようなことはなかなか考えられませんが、このようなことが起こってしまうのが、ドバイなのです。
ですので、移住を検討している方、すでに移住している方はこのようなリスクがあるということを十分に理解しておきましょう。
詐欺師が多い
ドバイは究極の自己責任社会で何か犯罪(特に詐欺など)に巻き込まれたとしても、警察は簡単に動いてくれません。
例えば、法人設立などでも、お金だけを取られてそのまま法人ができなかったり、不動産を購入する時でも、偽の契約書にサインをさせられて、そのままお金を持ち逃げされたりといったことが多々あります。
信用できるエージェントがついてくれて、法人設立や不動産購入をできたとしても、エージェントにめちゃくちゃぼったくられていたりします。
このようなリスクが365日24時間ずっと継続してあるのがドバイなのです。
アルコールに対して厳しい
飲酒できるのはホテルや一部のレストラン
イスラム教の戒律で飲酒は禁止されているものの、外国人の多いドバイでは、ほとんどの4つ星、5つ星ホテル内のレストランやバー、ホテルでなくとも一部レストランで飲酒が可能となります。
年齢制限は21歳以上。
但し、公共の場所での飲酒や酔っ払った状態で出歩く行為は、警察に連行され、監獄行きや国外退去になる可能性があるので十分な注意が必要となります。
ドバイ内でお酒を買う場合
ドバイには、MMI(Maritime Mercantile International)とA&E(African & Eastern)という2つのリカーショップがあり、それぞれ十数店舗を構えています。
そのほとんどがモールやスーパーの裏などの目立たないところで営業しており、そこで購入が可能となります。
表示されている額から更に30%のタックスがかかる。(2023年はトライアル期間の為、税金廃止中)
購入の際はリカーライセンスが必要。(ライセンス申請費用:約AED200、発行まで10日前後)
めちゃくちゃ暑い
ドバイは年中暑く、5月後半から9月ぐらいにかけては最高気温が50度近くまで上がる日もあり、灼熱の如く暑いです。
夏場の昼間は普通に外出できるレベルではない為、夕方ぐらいからようやく外出できるレベルになります。
暑さに弱い人は十分な注意が必要です。
最後に
以上がドバイ移住をおすすめしない6つの理由となります。
ドバイ移住となると、綺麗な海、無税生活、近未来的な街並みなど良い印象を持っている方も多いと思います。
ただ、移住するにはなかなかハードルが高い国だと個人的には感じます。
「無税」という言葉に目がくらみ、移住をしている人も多いですが、デメリットを理解していて移住するのとそうでないのは全く違いますので、これから移住を考えているという方はぜひ参考にして頂ければと思います。
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